セキュリティ向上に配慮したSSD/HDDの4シリーズの製品化について

「PX02SMQ/U」シリーズは、業界最大クラス^注1となる1.6TB^注2の最大記憶容量で、業界最高クラス^注1の転送速度を持つエンタープライズ向けSSDに、暗号化機能を搭載したモデルです。AES256暗号アルゴリズムを搭載し、TCG enterprise SSCに対応しており、盗難の際や再利用時、廃棄後に記録データが読み取られるのを防ぐ機能があります。また、再利用時や廃棄前に、システム側からの指示により暗号キーを消去し、その後の復号を不可能にすることで瞬時にデータ無効化ができる「クリプトグラフィックイレーズ機能」を備えているため、物理的にNAND型フラッシュメモリ内のデータを消去するブロックイレーズと比較して、廃棄作業時間の大幅な短縮が可能です。
「PX02AMU」はエントリーサーバーやミドルレンジサーバーに最適なシリーズ、「PX03ANU」はエントリーサーバーにおけるシステム立ち上げなどの読み出し用途に特化したシリーズのSSDで、ともに「クリプトグラフィックイレーズ機能」を搭載しています。
「MQ01ABU***W」シリーズは、AES256暗号アルゴリズムを搭載し、TCG OPAL SSCに対応しており、盗難の際や再利用時、廃棄後に記録データが読み取られるのを防ぐ機能を持つ厚さ7mmの2.5型HDDです。さらに、東芝独自のWipe technologyに対応しており、HDD本体が、搭載されたデジタル複合機やPOSシステム、パソコンなどの機器と認証を行い、あらかじめ決められた機器以外のシステムからアクセスされた場合に、自動で「クリプトグラフィックイレーズ機能」を実行しデータを無効化します。
さらに、政府機関での使用を鑑みて、一部のモデルにおいてFIPS 140-2^注3認証を取得するための準備を進めております。
近年、さまざまな機器に搭載されるSSD/HDDでは、盗難等による情報漏えい防止とともに、再利用時、リース期間終了時や廃棄時におけるSSD/HDD内の残存データの無効化作業の効率化が課題となっています。当社は、サーバーやデータセンター向けから、デジタル複合機、POSシステム、パソコン向けなどに、暗号化機能や「クリプトグラフィックイレーズ機能」を搭載したモデルをラインアップし、高度なセキュリティレベルを要求されるお客様のニーズに応えることで、ICT（Information and Communication Technology）社会における情報セキュリティ強化を推進し、安心・安全な社会の実現に貢献します。

製品の詳細はホームページをご覧ください。
http://www.semicon.toshiba.co.jp/product/storage/built-in/enterprise_ssd/
お客様からの製品に関するお問い合わせ先:
ストレージプロダクツ事業部